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山下 哲也/YAMASHITA Tetsuya
Parisより、愛をこめて

1973年東京都生まれ。2002年渡仏。
世界で最も由緒ある老舗カフェ、パリ6区サンジェルマン=デ=プレの、
カフェ・ド・フロールのギャルソン。
フランス文化の継承者・伝道師として生きる。




月別アーカイブ: 5月 2014

エリゼ宮晩餐会、あるいは『少年よ、大志を抱け』

5月5日、安倍晋三内閣総理大臣夫妻を迎えてのフランス共和国オランド大統領主催の晩餐会に出席しました。

その一週間前の月曜日、いつものように16:30からの給仕のためFloreに出勤すると、レジのマダムのマリー=エレーヌから『今朝スーツ姿の人がテツヤ宛てに手紙を届けに来たわよ』と告げられ手渡されると、フランス共和国大統領府の刻印と「緊急」の文字が。


数日前にfacebook上でオランド大統領を揶揄・批判したばかりだったので、「お叱りのお手紙かな?!」と危惧したけど、光栄にも大統領からの御招待のお知らせでした。

さすがに大統領からの“呼び出し”ということで、オーナー夫妻直々に公休を頂きました。(笑)

当日、カフェのギャルソンという“小市民”らしく市営バスに乗ってエリゼ宮に参上。

「内閣総理大臣夫妻をお迎えする晩餐会なのに、日本の国旗は掲揚されていないんだな」という想いを抱きながら身分照会を終え、エリゼ宮に潜入しました。

まずはアペリティフということで、顔見知りの招待客、ご紹介を受けたゲストとの挨拶交換をしながら、エリゼ宮晩餐会という場に圧倒されることなく、その場を愉しむことに徹するのは快楽主義者たる所以。


さてさて、いざテーブルに着席ということで赴くと、右隣がアラン・デュカス氏でした。

ブルターニュ産のオマール海老、ロゼール産の子羊、フロマージュ、デセールを、Champagne Alfred Gratien «Cuvée Paradis»2006のシャンパーニュ、Puligny-Montrachet 1er Cru 2011«Clos du Cailleret» Jean Chartronの白ワイン、Château Latour 1997 Pauillac, Premier Grand Cru Classéの赤ワインと嗜みました。

オバマ大統領をすきやばし次郎で接待する方が安上がりですね(笑)

食事の途中でオランド大統領と安倍総理が各テーブルを周り、一人一人来賓にご挨拶。
2007年Newsweek誌日本版で「世界が尊敬する日本人100」に選ばれ、2年前には内閣府政府広報室が発行するHighlighting JAPANの表紙・特集を務めた僕を安倍総理は知らなかったけど、逆に大統領から安倍さんにご紹介頂けたのは、不幸中の幸いというか面目躍如でした。

それにしても、バラス首相以下、内閣みんな出席のうえ、招待客も錚々たる顔ぶれでした!!国家に貢献したという功績で、在仏日本人のなかから御招待頂いたという事実に身が引き締まる想いです。


たかがギャルソン、されどギャルソン

『エリゼ宮での晩餐会なんて一生に一度あるかないかなんだから、楽しんでおいで!』と激励され出席した晩餐会でしたが、僕自身は今後の人生において二度、三度あることだと勝手に確信しております(笑)。

5月5日、こどもの日

僕は永遠のギャルソンです。

Parisより、愛をこめて


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