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山下 哲也/YAMASHITA Tetsuya
Parisより、愛をこめて

1973年東京都生まれ。2002年渡仏。
世界で最も由緒ある老舗カフェ、パリ6区サンジェルマン=デ=プレの、
カフェ・ド・フロールのギャルソン。
フランス文化の継承者・伝道師として生きる。




月別アーカイブ: 8月 2013

英語???!!!

事件です!!(笑)

我がCafé de Floreに英語版メニューが登場しました。

いままでParisで最も由緒あるカフェとして、このご時世でありながらフランス語だけで表記されたメニューのみでしたが、ついに、、、。

メニュー右上にCAFE DE FLOREと黒のスタンプが刻印されているのが英語版メニュー。

賛否両論。

僕ら“昔気質”のギャルソンの多くは、依然として、例え一目で観光客とわかるお客様に対してもいままでと同様にフランス語のメニューをお出ししています。
もちろん、『英語のメニューありますか?』と一言言って頂いた際には英語版をお渡ししていますが。

自国の文化、そしてフランス語というものに多大なる自信を持っているフランス人は、(往々にして)英語というものに対して嫌悪感を持っているものです。

という論点からではなく、旅の愉しみとはなんでしょうか?という角度からもこの“問題”は考えてみる価値がある気がします。

『かわいい子には旅をさせよ』という言葉にもある様に、本来冒険である旅のなかで、自分の生身の肉体で体験すること、感動、嫌な思い、困難 etc. すべてが旅の醍醐味、愉しみなのではないでしょうか。

また、訪れる旅先の言葉、常識、基本事項 etc. を学ぶこと自体、旅の始まりだと思っています。

だからこそ、『人生は旅である』(by 中田英寿くん)

幸いなことに、せっかくParisのCafé de Floreに来たのだからと例え拙いながらもフランス語を喋りたいという常識ある観光客のお客様も多くいらっしゃいます。

そんな良識あるお客様に、席に着くなり英語版メニューを差し出すギャルソンやマネージャーは赤っ恥を掻く羽目になりますよー(苦笑)。それは親切ではなく、単なるおせっかいというものです。

さらに極言するならば、フランス語にしても英語にしても、言語というものはあくまでコミュニケーションの手段の一つでしかないわけで、例えメニューに目を通さなくても「自分はこういうものが食べたい(飲みたい)」とギャルソンにお伝え頂ければよろしいかと思います。
そもそもFloreの常連さんには僕らギャルソンはメニューさえお渡しません(笑)。

僕は自分が“異邦人”なのでこの件については一家言持ってしまいましたので、今回筆を取らせて頂きました(笑)。

仮に将来僕が東京にカフェを創った際は、フランス語・英語・日本語表記のメニューにしたいと思います。その狙いは今回とはまた違った次元のお話ということで!

Parisより、愛をこめて


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