2013年3月
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山下 哲也/YAMASHITA Tetsuya
Parisより、愛をこめて

1973年東京都生まれ。2002年渡仏。
世界で最も由緒ある老舗カフェ、パリ6区サンジェルマン=デ=プレの、
カフェ・ド・フロールのギャルソン。
フランス文化の継承者・伝道師として生きる。




月別アーカイブ: 3月 2013

カフェは「避難所」である。

3月中旬とはいえ、大雪に見舞われた火曜日のParis。

朝から降り始め、結局深夜零時過ぎまで雪模様一色の一日となりました。

もちろんメトロは(若干の遅れながら)通常運転していたけど、市営バスは午前中運転見合わせ、一旦午後には運転したものの夕方には中止、夜になるとタクシーも殆ど走っていない状態、、、。

パリジャン、パリジェンヌにとっても大変な一日になってしまいました。

我がCafé de Floreも「開店休業」状態。僕らギャルソンにとっては辛い時間でした(笑)。

そんなこともあって、お隣さんのLES DEUX MAGOTS(ドゥ・マゴ)は通常25:00閉店を繰り上げる始末、、、

『まったく仕様がないね、、。』と午前0:00になると閉店作業を開始したお隣さんを眺めつつ、まったり給仕に勤しむ我がFloreのギャルソン達。

『Floreは一年365日、閉店は25:30』をしっかり守ることに意義がある。

だって、氷点下の中、道向かいのタクシー乗り場で待ち疲れて暖を求める人、徒歩での帰宅を余儀なくされその途中で一息入れる人、Floreに来ることを夢見ている観光客、雪見酒をしようとわざわざ足を運ぶ酔狂者 etc. 、、、Floreを、カフェを必要としている人はたくさんいる。

それこそ、ジャン=ポール・サルトルが記した様に、『カフェは避難所である』。

そこに在るということが大事。そして、それを忠実に体現するのが、Café de Floreの王者たる所以です。

それにしても、氷点下-4℃の中、文字通り凍てついた外テラスのテーブルと椅子の除雪をして、熱湯をバケツで注いで溶かし、いつもの様に店内に撤収する閉店作業は指先が麻痺するほど辛かった、、。

幸運にも、閉店作業を終えた26:00過ぎ、待つ事なく一台のタクシーを捕まえたので苦労せずに帰宅出来ました(笑)。

Parisより、愛をこめて。


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